硫化水素の発生実験は、実験方法を守り、安全に行いましょう!
2024年4月24日
中学校の理科の授業で、鉄と硫黄の混合物を熱してできた硫化鉄に塩酸を加え、発生した硫化水素の臭いを確認する実験があります。硫化水素の臭いを確認することは、硫化水素中毒を予防する観点からも貴重な体験です。
しかしながら、中毒110番では、このような実験により発生した気体を吸い込んだ中学生が異常を訴える電話相談が5月に増加します。
事故を防止するために、教員や生徒の皆さんは以下の点に注意しましょう。
教員向け
- 実験の前に、発生する気体は特徴的な臭いがすることを生徒に伝える。
- 実験方法や発生した気体の臭いのかぎ方を必ず守るよう生徒に指導する。
- 実験中は室内を十分に換気し、風向きにも注意する。
- 生徒が異常を訴えた場合、直ちにその場を離れ新鮮な空気を吸わせる。複数の生徒が症状を訴えることがあるので注意する。
生徒向け
- 実験方法を誤ると事故が起こる危険性があることを理解する。
- 発生した気体の臭いを確認する際は、必要以上にかごうとせず、深く吸い込まないようにする。
- 臭いに敏感な生徒はかぎ過ぎないようにする。
詳細については、下記PDFファイルをご参照ください。