水でふくらむビーズの小児の誤飲事故について

2015年10月2日

国民生活センターより、水で膨らむボール状の樹脂製品を誤飲した幼児が十二指腸閉塞をおこし、開腹手術により摘出した事例が報告されました。
 幼児が水で膨らむボール状の樹脂製品を誤飲-十二指腸閉塞、開腹手術により摘出-
                       (国民生活センターWebサイトへのリンク )

日本中毒情報センターでは、海外での同様の誤飲事故を把握し、2012年10月より注意喚起を行ってまいりましたが、残念ながら、重篤な事故が発生してしまいました。

乳幼児や高齢者の誤飲防止のために、今一度、保管場所をご確認ください。
・乳幼児の手の届かないところに保管してください。
・認知症のある高齢者は大量に誤食することもあるため注意してください。

誤飲事故が発生した場合は
・症状がある場合はすぐに医療機関を受診してください。
・症状がなくても、大量に摂取したり、大きくふくらむ製品を摂取した場合は、すぐに医療機関を受診してください。
・判断に迷った場合は、中毒110番へご相談ください。


水でふくらむビーズ(高吸水性樹脂製品)について
 玩具としては「ぷよぷよボール」や「水でふくらむビーズ」などの名前で販売されています。
 夏祭りの露天などでは、ビーズを金魚すくいのようにすくって遊ぶ「ぷよぷよすくい」があります。
 大きさや形は製品によって様々ですが、色はカラフルで見た目はキャンディーやグミのようです。
 植物栽培用ビーズやビーズタイプの芳香消臭剤も同じ高吸水性樹脂でできています。

国内市販製品Aの写真
(左:ふくらんだビーズ、右:ふくらむ前のビーズ)
直径5cm程度のビーズ           ぷよぷよすくい         植物栽培用ビーズ