中毒症例収集へのご協⼒のお願い

2022年7月から、webで急性中毒症例の登録が行えるようになりました。

日本中毒情報センターでは、急性中毒の症例情報を、統一フォーマットで広く収集・解析しています。

急性中毒は発生頻度が高いものの原因物質が多岐にわたるため、症例情報を共有し治療や事故防止に役立てることが非常に重要な分野のひとつです。

日本中毒情報センターでは、健康被害状況や程度の把握(健康被害はどのくらいか?)、事故発生時の対応策の提示(事故が起こったらどうしたらよいか?)といった観点から、症例情報を収集しています。
  
先生方のご協力により、おかげさまで設立以来36年間で5万6千件以上の症例が集積されています。
中でも、典型例・特異例など医療情報として重要である、あるいは事故予防の観点から重要である症例については、重要症例と位置づけ、個人情報を伏せて一般化した形でのサマリー作成作業を進めています。現在、すでに3千件を越え、今後さらに増える予定です。
 
これら集積された症例の中で、発生頻度の高い中毒、重篤な中毒、特殊な中毒、新しい中毒などに関しては、学会発表、論文執筆等の形で公開しています。また、そのほかにも次のような方法で情報提供に活用しています。
 
 ・書籍「発生状況からみた急性中毒初期対応のポイント」
   家庭用品編、農薬・工業用品・化学剤編(へるす出版)
 ・書籍「症例で学ぶ中毒事故とその対策」(じほう)
 ・医師向け中毒情報「オリジナルファイル」、初期対応向け中毒情報「初期対応ファイル」
   (医療従事者会員向けホームページで公開)
 ・中毒症例提示データベース
   (症例検索とサマリー提示、医療従事者会員向けホームページで公開)
 ・家庭用化学製品による急性中毒に関する電話相談トリアージアルゴリズム
   (医療従事者会員向けホームページで公開)
 ・行政への情報提供
   (厚生労働省 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告、消費者庁 事故情報データバンク等)
 ・市民への啓発・注意喚起

2022年7月から、webで急性中毒症例の登録が行えるようになりました。 
中毒110番に電話でお問い合わせ頂きました症例はもちろん、
それ以外の症例に関しましても、ぜひ症例情報のご登録をお願い致します。

急性中毒症例登録のご案内

急性中毒症例登録の方法(webによる急性中毒症例の登録はこちらから!)

ホメピゾールをお使いになられた医療機関の先生方へ

症例収集に関するお問い合わせ
   公益財団法人 日本中毒情報センター 症例収集担当
   (症例収集専用) 電子メール poisoncase@j-poison-ic.or.jp
                      (@を半角の@に変えてご利用ください)
                   電話 072-726-9927、FAX 072-726-9929
*急性中毒に関する緊急のお問い合わせはこちら